大人のための星とタロット/文月メロ

隠れたサインが教えてくれる、まだ試していない自分

隠れたサインが教えてくれる、まだ試していない自分


つい先日、同業の占い師さんとお話しする機会がありました。仮に、蠍座の占い師さんとしておきますね。
私の占いの恩師からは、いつも「迷ったときは、ネイタル(出生図)に立ち返ってみてね」と教えていただいてきました。

そんな中、蠍座の先生とのお話で「アーキテクト(原型)」という言葉が出てきたんです。ネイタルに表れている自分。
そのさらに奥には、どんな自分がいるのだろう。この一言が、なんだかとても心に残りました。

先生からこの技法を直接教えていただいたわけではありません。ただ、この「原型」というお話が心の片隅に残って、
あとから私なりにいろいろと調べ始めたんです。そこでふと目に留まったのが、「ドデカテモリオン(Dodecatemorion)」
という古典的な技法でした。
サビアン占星術をご存じの方は馴染みがあると思いますが。

ひとつのサイン30度を2.5度ずつ12の区分に分けて見ていく方法です。名前だけは以前から知っていたものの、これまで私は鑑定には取り入れていませんでした。蠍座の先生とのお話がきっかけとなって、改めてこの技法に向き合ってみることになったのです。



占い師としての、私なりの想い

私は「当たる・当たらない」で占わせていただく占い師ではありません。ネイタルチャートの中に、
その方らしい"機能"がどんなふうに備わっているのか、それを一緒に見つけていけたらいいなと思っています。

占星術って、何百年も昔から少しずつ積み重ねられてきた、とても丁寧な知恵の体系なんですよね。
バビロニアにルーツを持ち、ヘレニズム占星術でも用いられていたドデカテモリオンのような古典技法も、感覚だけに頼るのではなく、構造としてその方を読み解いていくための知恵のひとつだと思っています。だからこそ私は、そういう積み重ねられてきたロジックに、静かに惹かれてしまうのかもしれません。


例えば表面だけを見て「これは向いていない」「これは難しい」と決めつけてしまうのは、その方が本当は持っている可能性を、そっと狭めてしまうことにもなりかねません。私がしたいのは、決めつけることではなく、一緒に見つけていくこと。まだ使われていない機能や、まだ出会っていないご自身に、そっと光を当てられたらと思っています。

何故そのようなお話をするかというと、私自身のことも、少しお話しさせてくださいね。
私自身、蟹座に太陽があって、安定を大切にするタイプだとずっと思っていました。でも、ドデカテモリオンでもう少し奥をのぞいてみると、そこには水瓶座の「まずは一人で立ってみたい」という質が、そっと隠れていることに気づいたんです。

これまでいろいろな占い師さんに私は、「独立には向いていませんねぇ」「経理は誰かに任せたほうがいいですよ」と言われたこともありました。でも実際には、受け身に見える表面の奥に、蠍座らしい情熱や、獅子座らしい芯の強さが眠っていたんですよね。西半球に天体が寄っているからといって、弱いということでは決してなくて。関係性の中でこそ、じんわりと発揮される、そんな質の強さもあるのだと、今は感じています。

乙女座オーバーロードらしく、機能ややり方をあれこれ考えるのが好きなタイプなのですが、そこに隠れた水瓶座の合理性がそっと重なってくれたら。大きなことでなくていいから、自分なりのやり方で、少しずつ一人で立ってみることもできるのかもしれないな、と思っています。

正直に言うと、この技法を鑑定にきちんと使いこなせているわけでは、まだありません。ですが、今回自分自身のチャートで実際に試してみて、深く頷ける発見がありました。これからも少しずつ、丁寧に学んでいけたらと思っています。



大人世代の皆さまへ、伝えたいこと


ドデカテモリオンは、決して新しい技法ではありません。古くから伝えられてきた、歴史ある占星術の技法です。ただ、私がこれまで取り入れていなかっただけなんですよね。今回、蠍座の先生とお話ししたことをきっかけに、自分なりに調べていく中で、改めてこの技法に興味を持ちました。

この巡り合わせ自体が、これからお伝えしたいこととどこか重なる気がしています。蠍座の先生には、いつも深いところまで見通す視点を教えていただいていて、今回も本当に感謝しています。こうした先達の方々が丁寧に積み重ねてこられたものがあってこそ、私もまた少しずつ学ばせていただけているのだと思っています。

セカンドライフを迎えられる世代の皆さまに、お伝えしたいことがあります。
「それは、私にはもう今更遅いのかもしれない」——そんなふうに思っていたことが、私にもありました。でも実際には、
表面的な自分のネイタルの、もう少し奥のほうに、もうひとつの自分の機能が、そっとレイヤーのように重なり合って
いたんです。この発見は、私にとって、とても新鮮なものでした。

新しく何かを始めるというよりも、隠れていたご自身を、そっと掘り起こしてみる。年齢を重ねてもなお発揮される強さは、
若さとは関係のないものだと思います。諦めていたと思っていたことは、もしかしたら、まだ出会えていなかっただけなの
かもしれません。そんなふうに感じていただけたら嬉しいなと思いながら、これからも発信していきたいと思っています。

ちょっと、今回はマニアックなお話になりましたが、「星占いは、当たらない」「では双子はどうするの?同じ運命?」などなど。
こうして細かく見ていくとそこにはまた違った景色も見えてくるのではないのでしょうか。
計算機もオマケで作りましたので興味がある方は是非やってみてくださいね!
まずは太陽と月などから試してみることをおすすめします。(天体?な人は私のブログを見てね!)




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